
イタリアには数百種類ものパスタがあるといわれています。形や太さが違うのは見た目のためだけではなく、それぞれに相性の良いソースがあるからです。パスタの種類とソースの組み合わせを知っておくと、家庭で作るパスタがぐっと美味しくなります。この記事では、代表的なパスタの種類と特徴、合うソースの選び方を紹介します。
パスタは大きく2種類に分けられる
パスタは大きく分けて、細長いロングパスタと、短く切られたショートパスタがあります。さらに材料によって、デュラム小麦のセモリナ粉と水で作る乾燥パスタと、卵や小麦粉で作る生パスタに分けられます。一般的に、乾燥パスタは南部、卵を使った生パスタは北部で発展してきました。
代表的なロングパスタ
- スパゲッティ:直径1.6〜2mm前後の最もポピュラーなパスタ。トマトソース、オイル系、カルボナーラなど幅広いソースに合います。
- スパゲッティーニ:スパゲッティより細い1.4〜1.6mm前後。軽いオイル系ソースやペペロンチーノ、魚介のソースと好相性です。
- カペッリーニ:「髪の毛」という意味の極細パスタ。冷製パスタやスープに向いています。
- リングイネ:断面が楕円形の平たいパスタ。ジェノベーゼや魚介のソースがよくからみます。
- フェットチーネ/タリアテッレ:幅7〜10mmほどの平たい卵麺。濃厚なクリームソースやボロネーゼなど、重めのソースを受け止めてくれます。
- ブカティーニ:中心に穴のあいた太めのパスタ。ローマのアマトリチャーナによく使われます。
代表的なショートパスタ
- ペンネ:ペン先のように斜めに切られた筒状のパスタ。表面に溝がある「ペンネ・リガーテ」はソースがからみやすく、トマトソースの「アラビアータ」が定番です。
- リガトーニ:太い筒状で表面に溝があるパスタ。ラグーやカルボナーラなど濃厚なソースが中まで入り込みます。
- ファルファッレ:「蝶」という意味のリボン型パスタ。サラダやクリームソースに合い、見た目もかわいらしい一品になります。
- フジッリ:らせん状のパスタ。溝にソースがよくからみ、ペーストやパスタサラダにおすすめです。
- コンキリエ:貝殻の形をしたパスタ。くぼみにソースや具材がたまり、ひと口ごとに味わえます。
- オレッキエッテ:「小さな耳」を意味するプーリア州のパスタ。野菜のソースと相性抜群です。
ソースとパスタの組み合わせの基本
パスタ選びに迷ったら、次の基本ルールを覚えておくと便利です。
- 軽いソースには細いパスタ:オイルベースや魚介のさらっとしたソースは、細めのロングパスタがよくからみます。
- 濃厚なソースには太い・平たいパスタ:クリームやラグーなど重いソースは、太めのロングパスタや平打ち麺、溝のあるショートパスタが向いています。
- 具の大きなソースにはショートパスタ:ひき肉や野菜がごろごろ入ったソースは、穴やくぼみに具が入り込むショートパスタが食べやすくおすすめです。
- 表面のざらつきにも注目:ブロンズダイス(青銅製の型)で作られたパスタは表面がざらざらしていて、ソースがよくからみます。
美味しくゆでるための基本
どんなパスタも、ゆで方次第で味が変わります。お湯の量はパスタ100gに対して1リットルが目安。塩はお湯の1%程度(1リットルに10g)を入れると、パスタにほどよい下味がつきます。ソースと和えてから火を通す時間を考え、表示時間より1分ほど早めに引き上げるのがコツです。ゆで汁にはでんぷんと塩分が溶け出しているので、ソースの濃度調整や乳化に活用しましょう。
まとめ
パスタの形や太さには、それぞれ相性の良いソースがあります。軽いソースには細いパスタ、濃厚なソースには太いパスタや溝のあるショートパスタ、という基本を押さえるだけで、いつものパスタ料理がワンランク上の仕上がりに。ぜひいろいろな種類を試して、お気に入りの組み合わせを見つけてください。
